創る◆特集クラウドファンディングを活用した道内市町村の取組課題・工夫した点今後の展開ことなどにより、目標額を上回る金額を集めることができました。集まった支援金は、首都圏でのPR事業(ジャパンバードフェスティバルや葛西臨海水族園への出展)の実施や、道立羽幌高校と連携した総合学習の時間における生物・環境調査や啓発事業の経費に充てました。「生物多様性の見える化」のための認証事業者の圃場周辺における自然環境調査の実施、一般向け学習会の開催など、様々な取組に活用できました。また、協議会では海鳥に優しい取組を行う事業者を認証する「SBF認証制度」を創設し、現在までに町内の4事業者を認証しています。認証を受けた事業者は、販売する商品等に認証マークを表示することができます。協議会ではる「SBFサポーター制度」もスタートさせています。この制度は協議会の活動を支援する方を認証するもので、町内外を問わずに、SBF認証制度や認証事業者の周知活動、寄附などによる制度運用への経済的支援、協議会が進める活動への人的・物的支援などを継続して行ってもらえる個人や団体を認証するものです。こうしてより広く取組について周知、支援がされるよう工夫しています。また、海鳥が減少する一因とされる、野良猫への対策も行っています。この町外からの応援者を募取組では、殺処分という手段を使わずに問題を解決することを目指しており、これまでに島の野良猫130匹を飼い馴らし、「天売猫」として123匹に新しい飼い主を見つけることができました。これにより島内の野良猫は減少し、生息数が減少していたウミネコの新たな集団繁殖地が形成されるなど、個体数が回復しています。天売猫については、コロナ禍において、これまでのように譲渡会などを開催することが難しく、今後どのように猫を譲渡していくかという点、そして取組の成果をどのように周知していくかという点が課題となっています。協議会の今後の課題については、認証事業者をどのように増やしていくかという点、天売島や焼尻島内の認証事業者がまだおらず、両島とどのように連携していくかという点、SBF認証の認知度の向上と認証された事業者の商品を消費者へどのようにPRしていくか、また、協議会の自立的な運営をどのように行っていくかが課題となっています。天売猫の譲渡の取組については、成果報告会の開催を検討しており、また島民の要望に応じて、札幌市内等の保護猫を紹介できるようなシステムを構築し、動物愛護の取組を行っていくことを目指しています。また、協議会では今後、制度の認証の範囲を羽幌町内だけでなく留萌管内へと拡大させながら自立を目指していきます。(協力:羽幌町役場町民課、地域振興課(こども海鳥観察会羽幌高校と連携した啓発事業ケイマフリ(左)とウミガラス(右)葛西臨海水族園でのPR事業ボランティアによる野良猫の馴化と譲渡会の様子天売猫のてんちゃん譲渡先からの手紙の展示0401
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