「創る」第15号
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う」株式会社CheerS(チアーズ)」株式会社CheerSとは設立のきっかけ士幌町を全道、全国へ発信していく役割を担うのが、「株式会社CheerS(チアーズ)」です。士幌町が主体となり、地元企業や団体、個人ら有志の出資を受けて、第3セクター形式で設立されました。“町の宝”である農作物と人材を育て、町を活性化することを目的にパートナー企業と連携し、地域資源を活かした新たな特産品の研究開発・商品化・製造・販売、そして町の将来を担う”ひとづくり“に挑んでいます。士幌町の人口は、1955年の10181人をピークに減少が続き、現在ではピーク時の6割未満の6031人(2020年3月末時点)となりました。町では、特に女性や若者の減少による地域の衰退に危機感を抱き、地方創生の取組を進める中、2018年4月3日に6次産業化の支援や農畜産物を活用した新商品開発、観光振興などを一体的に担を官民協働により設立しました。設立に際しては、国の地方創生推進交付金を活用した「しほろ創生賑わい創出事業」(2016~2018年度)において、町の基幹産業である農業や食を通して世界に通じる人材の育成、新たな農業の展開、農畜産物加工、観光交流情報の発信などを展開する「町づくり会社」としての役割を担うこととしました。具体的には、士幌高校や道の駅と連携した「ものづくり・ひとづくり・まちの魅力発信」をテーマに、(1)町内の小規模な6次産業の取組の支援、(2)新商品(特産品)の開発や販売、(3)道の駅「ピア21しほろ」や空き地・空き店舗等を活用した地域商品や特産品の販売強化支援、(4)移住・定住相談、観光窓口等の一本化などに取り組んでいます。創る十勝地方の北部に位置する士幌町は、農業が主要産業であり、町の面積の約6割が農用地として利用され、馬鈴薯、ビート、小麦、しほろ牛といった豊かな農畜産物に代表される畑作や酪農、畜産の盛んな町です。その士幌町で、官民協働により町の活性化に挑む「(株)CheerS」の設立の経緯と取組を紹介します。▲会社設立に際し、加納曻社長は「先人たちが守り続けた農業を未来へ導き、温かい光を射せるような魅力ある会社にしたい」と抱負を述べました。画像:地方創生商談会での出展の様子09しほろちょう士幌町

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